理系研究者のしごとメモ

研究者の仕事や日常の一コマを綴ります。

学生に伝えたい、理系の長期インターンシップを受け入れる企業側の気持ち

私は化学系企業で研究職をしています。
学生時代には現在就職した企業への1ヶ月の長期の研究インターンシップを経験しました。

実際に企業に就職して企業人の立場から、インターンシップの受け入れを経験したことをあります。

そのような経験から
学生の皆さんに伝えたい受け入れる企業側の気持ち
をいくつか紹介してみたい思います。

目次

学生が来てくれるのは嬉しい

まず第一に、インターンシップ生が来る、というのは非常に嬉しいです。
特に私の会社は大手ではないので、多くの会社の中から我が社を選んでくれた、というだけで感謝感激です。

反対に、社員が迷惑そうにしているようだったら、その会社の社風は良くありません。

就活の時には別の会社を選択したほうがいいでしょう。

インターンシップに来るだけで高評価

おそらく、受け入れる企業側はインターンシップ生の評価をします。
その評価が就活に直結する可能性が高いです。

正直、人事には関わっていないので詳しいことは分かりませんが、
インターンシップに参加する、というバイタリティがあるだけで、すでに高評価です。

理系の学生は研究熱心な人が多いですが、研究室にこもりがちになってしまうという問題があります。
知らない環境に飛び込む、というのはとても勇気がいること。
受け入れ企業はその行動力を高く評価します。

受け入れ側の長期インターンシップの準備は大変

短期インターンシップの場合はすでに枠組みが決まっている場合が多いです。

しかし、長期の理系の研究インターンシップの場合、お世話係の社員が決めることが多いと思います。
ルーティンワークになっている仕事があれば良いのですが、
研究は非定常の仕事が多いのが現実です。
2週間や1ヶ月で、ある程度の経験を積んで欲しい、ということも考えます。
長期インターンシップとはいえ、2週間や1ヶ月は研究のスパンとしては短いです。

どうすれば学生さんにいい経験をしてもらえるか…
受け入れ担当者として、私は毎回非常に悩みます。
みなさんがこれから行く企業の方も、きっと必死に考えてくれているでしょう。

内容に納得がいかなかったとしても、感謝の気持ちは忘れないようにしましょう。

絶対に事故を起こさせてはならない

受け入れ企業として最も大事なことが、無事に大学に帰ってもらうことです。
とにかく、事故を起こさないように、非常に気を使います。

危険予知や保護具の着用など、なかなか実験や現場作業をさせてもらえないかもしれません。
しかし、自己判断で勝手に動くのは厳禁です。
企業がどれだけ安全に気をつかっているか、ぜひ知ってください

まとめ

理系の長期インターンシップを受け入れる企業側の気持ちをまとめてみました。
インターンシップ生が来る、というのは、企業側からするととてもワクワクすることです。
緊張するかもしれませんが、堂々とインターンシップ先の企業に行ってほしいと思います。

(他にもあったら、追記します)