理系研究者のしごとメモ

研究者の仕事や日常の一コマを綴ります。

研究者に大事な能力『切り替え力』

今回は研究者に必要な能力について。このような内容の記事は2回目になります。

researcher-essay.hatenablog.com

 

研究はうまくいかないことの連続です。だからこそ、実験で狙い通りの結果が出た時の喜びは一入です。

思うような成果が出せないとき、それでも前を向いて次々に実験を行わなければなりません。
反対に、実験が大成功したとき、結果を丹念に見直す冷静さを取り戻さなければなりません。

どんな時でも前向きに、かつ冷静に実験に向かう、そのためには『切り替え力』を高める必要があります。

大事なのはまず、悪い状況で落ち込んだとしても、悲観的な考えにとらわれないことです。実験に失敗はないと考えるのです。
狙い通りの結果出ない時も、うまくいかない条件を一つ見つけた、と考えたり、狙い通りに行かなかった結果を考察したりすることが重要です。
一通り考察を終えた後は、次の実験に「絶対に上手くいく」という確信を持って向かいましょう。

そして、どんなに良い結果が出ても浮かれすぎないことも肝心です。
素晴らしい結果であるときほど、再現性を気にしましょう。
実験をしていて困るのは、再現性が取れない、ということです。
1回目だけ成功して、2回目以降うまくいかない、ということは本当によくある話なのです。

経験的に、良い研究者は楽観的だけど繊細、というタイプが多い気がしています。
喜怒哀楽は大切です。感情をなくしてしまえば良い、というわけではありません。
負の感情を抱え込まないこと、有頂天になりすぎないことが大事です。

明るくポジティブに、かつ落ち着いて明日も研究していきたいものですね。